保湿成分「ヘパリン類似物質」「尿素」「ワセリン」その違いとは?

冬が近くなるにつれ、空気も乾燥してきます。そのためのスキンケアとしてかかせないのが保湿剤。

保湿剤といっても、色々な種類があります。

今回は、「ヘパリン類似物質」「尿素」「ワセリン」の3成分についてみていきましょう!

目次

保湿剤の役割

保湿剤には、主に2つの役割があります。

・モイスチャライザー(水分を引き寄せて保湿する)…ヘパリン類似物質、尿素など
・エモリエント(水分の蒸発を防ぐ)…ワセリンなど

「ヘパリン類似物質」王道の保湿剤

ヘパリン類似物質は、化合物の構造式の中に多くの水分を集めて保持することができ、高い保湿効果を有します。

ヘパリン類似物質の名前の由来
ヘパリンは、「ヘパ=肝臓」から予想できるように、体内の肝臓で作られる多糖類の一種です。血を固まりにくくする作用があり、血液凝固阻止剤として臨床で使われています。
そのヘパリンと構造が似ているため、“ヘパリン”“類似物質”と名付けられました。

また、皮膚の炎症を抑えたり血行を促進する効果もあるとされています。

そのため、多くの皮膚炎症疾患の治療にも使われておりポピュラーな保湿剤です。

また、軟膏やクリーム、ローションやスプレーなど種類がたくさんあるのも特徴です。

一方市販薬は高価であるため、美容目的で処方箋医薬品として不適切使用することが多く見受けられました。

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「尿素」角質が厚い部分に効果的な保湿剤

尿素も、ヘパリン類似物質と同じく構造式の中に水分を集めて保持することがでるので保湿効果を有します。

高濃度になると角質のタンパク質を溶かして皮膚表面を滑らかにするという効果もあります。特に手足など角質が厚い部分に適している保湿剤です。

市販薬では10%、処方箋医薬品では20%で販売されています。

角質を溶かす効果がある分、刺激感があるので、傷になってる部分への使用は注意しましょう。

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「ワセリン」安価でコスパが良い保湿剤

ワセリンは、皮膚に被膜をつくって水分の蒸発を防ぎ、物理的な刺激からも守ってくれます。

ベタベタするので使用感はヘパリン類似物質などに比べ劣りますが、値段がお手ごろな点は嬉しいです。

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まとめ

成分名GOODBAD
ヘパリン類似物質保湿効果が高く
血行促進作用もある
高価
尿素角質層をなめらかにする刺激が強い
ワセリン安価ベタツキがある

どの成分にもメリットデメリットがあるので、状況に応じて使い分けましょう!

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この記事を書いた人

地域の薬局薬剤師。人生のモットーは「人々の快適の手伝いをする」こと。医療系以外にFP3級取得などライフプランニングに興味あり。

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